準決勝、イタリア対ドイツ(延長2-0)
デル・ピエーロのゴールに感激
すべての試合をリアルタイムで観ることは不可能だ。明朝のフランス対ポルトガル戦をリアルタイム観戦する為、イタリア対ドイツの試合は録画で我慢した。
直前の日本戦にもどうにか引き分けなど、実力を疑問視される中、明らかにくじ運に恵まれて調子を上げてきたドイツ。準決勝まできたことで、逆に強力な地元の応援を手にし、モチベーションも最高に高いにちがいないドイツの動きが目立って良いように思えた。
私はイタリアに分があると見ていたが、0-0の展開が続く中「ひょっとしたらドイツが勝ったのかもな」と思った。
しかし結果は違った。延長後半14分ピルロからのパスをDFグロッソがすばらしいシュートでゴールを奪う。それで試合は決まったようなものだが、そのあとさらなるファンタスティックな瞬間が待ち受けていた。
1点目の歓喜からわずか2分後、延長前半終了間際にようやく投入されたデル・ピエーロがゴール左から、しなやかに彼らしい正確なゴールを右隅に決めた。と同時に笛が鳴り、イタリアの勝利が、そして3大会ぶりの決勝進出が決定した。
それにしても、あのデル・ピエーロのうれしそうな表情。1点目も彼のコーナーキックからだった。ファンタジスタの本領発揮だ。こういうプレーヤーが活躍すると試合は楽しい。
この試合の前に、中田の引退について聞かれたデル・ピエーロは「引退を思いとどまるよう話す」と言ったそうだ。中田が今から翻意する可能性はゼロだと思うが、なんだかいい話だなあ。