卓球女子、銅メダルをかけてのプレイオフ第2戦。3-2で世界ランク3位の香港を撃破! 感動しました。

団体戦のルール

 このオリンピックから採用された団体戦。3人がシングルス4試合、ダブルス1試合を戦います。ダブルスに出た選手はシングルス1試合にしか出られず、逆にいえばダブルスに出なかった選手がシングルス2試合を戦うといってもいい、そういうルールだそうです。
 したがって普通にはエースの選手をダブルスから外して、シングルス2試合で使うというのが常套手段でしょう。しかもダブルス以降の3試合のオーダーは、2試合終了後に提出するということで、この対戦でも結果的にダブルスに出なかった福岡が、ジャージを脱いでアップしていたり、まあ若干姑息と言えば言えるんでしょうが、ここまでの彼女たちの努力を考えればそのくらいのことは大目に見てやりたくもなります。必死さは伝わってきました。

監督、コーチも含めてチームワークは世界一です

 福岡が相手のエースに敗れた後、愛ちゃん登場。元世界ランク3位というベテラン選手相手に2ゲームを取られましたが、しり上がりに調子を上げ3ゲームを連取。見事な逆転勝利でした。平野と組んだダブルスでも0-2から逆転勝利。次の福岡は敗れはしたものの0-2から1ゲームを返し、第4ゲームも粘りました。結局敗れはしましたが、あきらめない流れを切らずにつないだと思います。
 勝負を決する第5試合は世界ランク10位、トップ10を何年もキープし続けている選手です。平野は1度も勝ったことのない相手。
 しかしこの試合の平野はすごかった。何といってもサーブが圧巻でした。相手は非常にミスの少ない選手だそうですが、2ゲームを平野が先取し、第3ゲームではミスも目立つようになり、結局平野は3-0でこの試合をものにしました。天を仰ぎ涙をこらえた姿には感動しました。すなわち日本チームは、準々決勝で3-0のストレートで敗れた韓国と、明日銅メダルをかけてリベンジのチャンスを手にしたのでした。近藤監督の采配が見事に当たったともいえます。本当に3人ともよく頑張りました。抱き合って涙する選手たち、なんとか明日勝ってメダルを取ってほしいと思います。