上原ひろみのコンサートに行ってきました。

 最新アルバム「スパイラル」をタイトルにしたツアーで、滑り込みでチケットが取れたのです。ピアノは若さいっぱいの迫力の演奏で圧倒されました。最も感動したのはアンコールの1曲目のソロピアノ「GREEN TEA FARM」です。この曲の前に彼女は「自分の国に戻って演奏できるのは、自分にとって大きなご褒美です。好きな音楽ができることに感謝しています」と言いました。
 彼女は静岡の生まれで、この曲は故郷への感謝を込めた歌です。ソロピアノの演奏は美しく、不覚ながら涙がでるほどでした。それから、いわば4楽章からなる「Music for Three-Piece-Orchestra」と名づけられた曲。これはもう天才にしか作れない曲だと思いました。CDでは気がつかなかったけれども、この4曲は組曲だったのでした。生で聞いてはじめてわかりました。
 カンフーのイメージだと思われる真っ黒い服に赤いシューズがかっこよかったなあ。喜びにあふれた演奏でした。最後に、ドラムのマーティンも繊細さと大胆さを兼ね備えたすばらしいドラムだったこと、ベースのことは詳しくわからないけど、トニーのベースもギターのようなテクニックで、現在の上原のトリオに欠くことのできないメンバーであると感じたのでした。熱狂的なコンサートでした。
 Zepp Nagoyaは初めてでしたが、2階席だったけどステージが近くて良かったです。
スパイラル