ベスト16決定

 22日の時点で残り6の決勝トーナメント進出国を予想していたが、3つも外れた。韓国でなくスイス、チェコでなくガーナ。そしてわがF組からは、日本でもクロアチアでもなくオーストラリアが進出を決めた。
 オーストラリアの予選突破は快挙といっていいだろう。キューエルをはじめプレミアリーグのレギュラーを抱えているとはいえ、ほとんど初出場みたいなものなのだから。ヒディンクという人は指導力や戦略家としての優秀さ、コミュニケーション力に長けているというだけでなく、なにか勝負運を持った人なのだろう。自国オランダはともかくとしても、アジア、オセアニアの国を率いて、3連続の決勝トーナメント進出。強運がなければとても果たせる成績ではない。次戦はイタリア。いかにヒディンク・マジックをもってしても、これはかなり困難な闘いになる。
 スイスも予想外だった。試合を見ていないが、韓国は引き分けでも予選突破できなくなる可能性を警戒しすぎて、最初から超攻撃的布陣でいった結果、甘くなったディフェンスをつかれたということらしい。アジアはその韓国の1勝のみにとどまり、予選突破ゼロ。次回南アフリカの2010年大会のアジア枠が減る可能性は高い。その点では、オーストラリアがアジアで予選を戦うことになったことはラッキーだったと言えるかもしれない。
 ヨーロッパ予選の結果を見ると、スイスはフランス、トルコ、フェロー諸島イスラエルキプロスアイルランドを相手に5勝6分1敗(1敗はアウェイでのトルコ戦)。今予選でも失点0ということで、相当守備の堅い、負けにくいチームと言える。予選を1位で通過したことで、次戦はシェフチェンコウクライナウクライナも初戦0-4のショックから奇跡の予選突破を果たし勢いに乗っているとはいえ、スイスにとってはチャンスが大いにある。
 この組では、2位にせよフランスが予選を突破し、少なくとももう1試合ジダンが見られることがうれしい。相手はスペイン。スペインに分があると思うが、いい試合を期待したい。

決勝トーナメント1回戦を再予想

 ベスト16が確定したところで、再度展望してみる。勝ち残るのは、

と予想する。最も注目すべきは、ポルトガル対オランダ(26日・月 4:00キックオフ)。予選でどこよりも美しいサッカーを見せてくれたポルトガルを私は応援する。