ベスト8が出揃った

 今日は準決勝に向けての休養日となり、試合はない。寝不足もきわまっていたので、観る側としても一息。
 ベスト8が出揃ったところで、今後の展開を予想してみたい。
 6/24の予想のうち、外れて勝ち上がったのは、ウクライナとフランスの2チームだけだった(どなたが予想しても、そんなものだと思いますが)。

ウクライナの健闘(シェフチェンコ、よかったね!)

 ウクライナは、思惑通りの展開で、延長も含めて0-0と守りきり、PK戦に持ち込んだ。スイスは何と全員(3人)がはずし、自らもPKをはずして頭を抱えたシェフチェンコを絶望の淵から救い上げた。まったく信じられない展開としかいいようがない。サッカーの神様は確かにいて、しかも相当なひねくれ者だと思える。スイスは無失点のまま−−その点ではスイスらしく戦ったと言え、100%を出し切った−−ドイツを去った。

よみがえったフランス

 フランスについては6/28のブログに書いた。少なくともスペイン戦のフランスは98年優勝を飾ったチームを髣髴とさせる力強くチームワークに優れたパフォーマンスを見せてくれた。その上ジダンも絶好調だ。不発のアンリは逆に不気味。ただ、次はブラジル。総合力、個々の能力を比べるとやはりブラジルに分があると思う。
 また、スペイン戦の後だけに、ブラジルも油断はしないだろう。朝日新聞(6/26)に岡田武史さんが(朝刊・サッカー面)、ブラジルはガーナに対しても周到な準備をして臨んだ(そのことに岡田さんは驚き、脱帽していていた)に違いないと書かれている。パレイラ監督は連覇をいささかも疑っておらず、同時にどんな相手に対しても100%準備を怠りはしない、ということだ。油断はない。油断のないブラジルから勝利をもぎ取ることは、フランスに限らずほかのどのチームにとっても至難の業に違いない。同じコラムの中で、ロナウドアドリアーノの2トップの運動量が極めて少ないことを懸念材料に上げ、ロビーニョの存在をクローズアップする発言もされている。唯一、懸念があるとすれば、そのロビーニョの怪我の報道くらいかと思う。

準決勝を予想する

 私の予想は次の通りです。

 初出場のウクライナはこの8カ国の顔ぶれでは、やはり一段力が落ちるとは思うが、もうこれは予想などしようがないようなカードばかりである。そのウクライナにしてもチャンスはもちろんある。シェフチェンコという切り札があり、彼はミランのエースとして、イタリア・サッカーを熟知しているのだから。そしてシェフチェンコ自身が言っているように、プレッシャーの大きなイタリアに対して、ウクライナには失うものがない。本当にない(もうもらいすぎたくらいだと思う)。
 この中で、一番厳しい試合になりそうなのは、ポルトガルイングランドだと思う。今大会のイングランドは間違いなく強いと思う。優勝を狙えるくらいに。
 だが、私はポルトガルを応援している。ブラジルのパレイラ監督は「美しいサッカーは、歴史に名を残さない」つまり、優勝という結果を奪いにいくというようなことを言っているようだが、ポルトガルにはぜひポルトガルらしい美しいサッカーをして、イングランドに勝利し、ブラジルとの準決勝を実現してもらいたい(フランスも個人的には大いに応援してるし、かといってこのブラジル・チームが決勝にいないというのは考えられない。うーん、究極の選択みたいなもんです)。これもすでに書いたことだがデコとコスティーニャがいないのが返す返すも残念だ。

 それにしても至福の2日間がまた明日から始まることだけは間違いない。