少なくとも前半は退屈な試合だった

⑩ドイツ対アルゼンチン(前半0-0)

 イタリア対ウクライナではなく、この試合を観ることにしたが、間違いだったかもしれない。アルゼンチンは、日本のようにバックラインでボールを回す時間が長く、そこはアルゼンチンなので、時折縦パスも入れてくるが、ドイツの守備もやたらと固く、ボランチバラックもやや守備に重点を置いた下がり気味のプレーで、チャンスが作れない。ドイツはクローゼ、アルゼンチンはクレスポがゴール前で待ち受けているが、前半はほとんど有効なボールが入ることはなく、ポドルスキーテベスもこれまでのように決定的なシーンをつくれないままだった。
 両チームとも1-0のようなゲームをイメージした戦術なのかもしれないが、この調子で90分試合を見続けるのはアルゼンチンファンでもドイツファンでもない者にはつらい。
 アルゼンチンの先発では、観てて楽しいのはソリンだけだ。この男、見た目もプレーも怪しいが、仕事はきっちりする。攻撃参加も多いが、何もせず戻ることは少ない。ボールを失ったらあっという間に自分の場所に戻ってくる。
 バラックは、守備のバランスを取りつつ、さすがに時々ファンタジックなプレーを見せたが、前線の選手とうまく合わない。足の調子もおかしいようだ。
 この両チームで、本当に観たい選手は私にとってメッシだけだ。どちらが勝ってもおかしくない感じだが、メッシが投入されれば、決定的な仕事をする気がする。試合は明日もあるし、すべての試合を観る事はできない。メッシの登場を待ちたい気持ちはあるが、もう寝ることにしようと思う。