ヒデ、現役引退。ええっ?!

 いやあ、正直びっくりしました。さまざまな報道から代表引退というのはありうると思っていたけど、まさかサッカー選手自体をやめてしまうとは。
 村上龍さんや馳星周の発言などを読んでた限りでは、二人もまさかという感じなのかな。いやいや思い返してみると、少なくとも龍さんは知っていたのかもしれないなあ。だからドイツ行きにあんなに固執したのかもしれない。
 東ハト社外取締役を務めたり(そういえば山崎製パン東ハトの買収を発表した。ヒデはどうなるのか?)、ニューヨークに買ったアパートを安藤忠雄の設計で建て直して、1階を店舗にするとか、サッカーを離れてからのことも十分念頭において人生設計してきたヒデだから、今後も私たちを驚かせるようなでっかいことをやってくれるんでしょうね。それはそれで楽しみです。
 またサッカー選手を辞めてもサッカーとはずっと楽しく付き合っていくと引退表明に書いてあるから、ヴァンフォーレ甲府の社長の夢−−選手としてヒデにいつか甲府でプレーしてほしい−−はついえたけれど、ひょっとしたら、近い将来GMか監督を引き受けるなんてこともあるかもしれない。個人的には、日本に戻ってくるのはまだ当分先のような気がしてならないんですが・・・。
 ブラジル戦の後、ピッチの芝生に寝転んで泣いてた姿には、われわれには知りえないようなさまざまなおもいがあったんだな、と今さらながら、その鮮やか過ぎる完全燃焼振りに頭が下がります。
 フジテレビで深夜にワクワクしながら見たペルージャでのデビュー戦。ジダンデシャンデル・ピエーロインザーギのいたユベントスを相手に2ゴールを決めた"ナカタ"の勇姿は、今でも目に焼きついている。思えばあれが世界のナカタの始まりでしたね。勇気と元気をもらいました。
 まずはお疲れ様でした。そして長い間楽しませてくれてありがとう。