大垣日大、よくがんばりました。準優勝おめでとう!

Uu-rakuen2007-04-04


 決勝戦、甲子園に応援に出かけました。平日ということで、大阪桐蔭の中田がいるわけでもないし、センバツの決勝とはいえ、電車(新幹線は使いません)も球場も大して混んでいないだろうと高をくくってましたが、大垣駅ですでに満員の乗客。滋賀県の皆さんは「なんでこんなに混んでんだ?」とわけがわからなかったでしょうね。

前半は大垣日大ペース

 準決勝と同じように前半面白いように加点して、中盤までリードを保ってました。フォアボールも多く、ここまで1人で投げ続けてきた中田の疲れはピークだったのでしょう、本来の調子ではありませんでした。しかし、相変わらずの堅い守りでしのぎ、その中田のセンターオーバーのタイムリーで5-3と突き放したときには「これでいける」と思いました。

痛恨のエラー

 7回だったか、ショートに珍しくエラーが出て「あれっ?」と思ったけれど、これは何とかしのいだのですが、少しだけ嫌な予感がしました。続いてここまで好守を見せ、我が家では一番人気のセカンド平野君までエラーをするにいたり、「まずい」と思いました。
 肝は1点差の8回の裏でした。。準決勝でも9回の森田君は腕も折れんばかりに気迫の投球を見せてくれました。だからこの回をなんとか抑えてくれれば優勝間違いないと信じて疑いませんでした。

連続三振が勝負の綾

 しかし、森田君は1イニング早くこの回から力の入った投球を見せ、2者連続三振。後から思えばこの2つのアウトが鮮やかすぎたことが裏目に出た気がします。ナインの誰もが「あと1つ」と思ったはずです。このあとヒットを打たれ、ここで痛恨のエラーが出てしまいました。
 鉄壁の守備で勝ち進んできただけに、ここでエラーというのは、やはり、「優勝」が頭を掠めたのだとおもいます。でも、希望枠で初出場したチームが優勝を意識して、それでもなお平常心でいるなんてことが、いったいどこの誰にできるでしょう?
 結局その後連打され逆転を許します。ここで勝負はあったと観ている私は思いました。しかし選手たちも監督もあきらめていなかったと思います。

最後まで魅せてくれました

 9回。坂口監督(のサインだと思うんですが)は2アウトから虎の子の一塁ランナーを走らせます。2死2塁、一打同点です。野球は−−まして高校野球では、確かに何があるがわからない。3塁にランナーがいればパスボールでもエラーでも1点取れる。2塁にランナーを送っておけば・・・これが阪口監督の野球です。だから送りバントを確実にやることが大事だし、逆に言えばエラーをしない手堅い野球が大事なのです。そういう野球は地道な練習の積み重ねを要求します。やってる選手にはもしかしたらそういう練習はつまらないかもしれない。しかし、こうして一気に花開くときがやがてやってくる。そうした鍛錬が選手たちにすばらしいギフトを届けてくれる。
 結局このまま6-5で敗れはしましたが、前日のインタビューで「決勝戦にふさわしいすばらしい試合をお見せします」と坂口監督が語られたとおり、1点差のシーソーゲームで、われわれをワクワクドキドキさせてくれました。

 今朝の新聞(4/4朝日新聞)1面に並んだメダルをかけてもらった大垣日大ナインの笑顔は、実にすばらしい笑顔でした。本当に。いやあいい笑顔だなあ。
 我が家のアイドル平野君。新聞のインタビューを読む限り、あまりへこんでないようだから安心したけど、エラーなんてイチローだってするんだから、気にせずさらに磨きをかけてください。
 それからまた、最初から最後まで、ベンチの前で腕を組み立ち続けて、戦況を見つめ、選手たちに指示を出し続けていた阪口監督の背中が私にはとても印象的でした。
 今度の夏もまた甲子園に足を運びたくなるような野球を見せてください。本当にいいチームでした。
 あー、それにしても悔しかったなあ。