クールなリベラ復活!と見ました。

 久しぶりに今朝、リベラが投げるのを見ました。アスレチックス戦。8回裏2死、ランナー1,2塁、1点のリード(2-1)というかなり緊迫した場面でした。
 今シーズンはセーブに連続して失敗していた頃しか見てなかったので「どうかな?」と心配でしたが、テーマソングに乗ってあらわれたリベラは、心なしか自信を取り戻しているようにも見えました。
 解説の秦さんが、「トーリ監督としては悔いを残したくないという選択でしょうね。ただ、ここで打ち込まれてしまうと大変なショックですからね」などと解説されていたので、まだ調子も今ひとつなのかと思い、ちょっとどきどきしながら見ていました。
 しかし、です。1球目から「シーズン初めに打ち込まれていた頃の球とはキレがちょっと違う?」と思いました、何球か見て、確信に変わりました。「リベラは復活した!」

 春先だって150km前後は出てたし、なぜ打たれるのか不思議でしたが、目の前のボールを見れば、打たれていた頃の球は急速がやや遅いだけでなく、いわゆるボールのキレもなくボールがあまり動いていなかったとわかります。
 155kmのカットファーストボールがびしびしと左バッターの内角に決まるさまには感動さえ覚えました。すごい!球の軌道は安定し、ストライクからボールのゾーンに確実にすべっていく。バットにボールが当たる気がしません。まさに「来るとわかっていても打てない」といわれる魔球です。だいたい155kmでストレートではない球など日本で投げるピッチャーはいません。しかもコントロールがカンペキですからね。
 先日、ドジャーズの守護神として磐石のリリーフを続けている斎藤隆が159kmを出したと聞いて、これはこれでびっくりしました(きっと日本人では史上最速ですよね)が、たった4kmしか違わないうえ、リベラの場合はこれがいいときの普通のスピードです。
 リベラも自信にあふれた表情でクールでカッコよかったですね。結局、かすったかどうかもわからないようなデッドボールのアピールが通って9回にランナーを1人出しましたが、3三振を獲り10セーブ目をあげました。
 成績も6月はこれで1勝7セーブ負けなし。ヤンキースもオールスターをはさんで巻き返しが期待できると思います。
 絶好調のレッドソックスマリナーズにスイープ(3タテ)を食らうなど、ちょっとペースが落ちてきてます。ラミレスもオルティースももうひとつバッティングの調子が上がってきません。松坂、岡島が活躍し、テレビ観戦の機会も増え、選手を1人1人と知っていくとなかなかいいチームで好きになってきたんですけど。
 私はトーリ監督も好きだし、松井にももっとがんばってもらいたいと思っています。今や因縁のこの両チームの戦いには複雑な気持ちが芽生えていますが、ファンとしては、とにかくいい試合を、いいペナント争いを見せてもらいたい、という思いです。