ア・リーグ ディビジョン・シリーズ第2戦 レッドソックスvsエンジェルス

 さっきまで見ていたディヴィジョンシリーズ、松坂先発のア・リーグ第2戦。残念ながら松坂の調子はどう見てもあまりよくなかったですね。直球は終始145キロ前後のへなちょこ。身体の切れもありませんでした。バックの好守に助けられ4回途中までなんとか投げましたが、ツキもなく、また自らの怠慢な守備・ミスなどもあり無念の降板でした。それでも3点しか取られなかったので、地元フェンウェイ・パークのお客さんは拍手でベンチに戻る松坂を迎えてくれて、私は嬉しかったです。
 でも本人はよほど悔しかったのでしょう、握手を求め手を差し出したコーチに見向きもせず、ダッグアウトに下がりました。無視したというより悔しさのあまり差し出す手が目に入らなかったか、「握手するような投球じゃなかった」ということなのか。前者のような気がします。
 放送が途中終了したので結果はわかりませんが(9回表3-3)、4番手の岡島は7回を3人で抑えるいい仕事をしました。やるなあ。球はそれほどキレがあるように思いませんでしたが、タイミングが外れているせいか、凡フライや正面を突くあたりが多いんですよね。とにかくポストシーズンも岡島は貴重なセットアッパーであると証明しました。
※なんとこの試合、9回裏ラミレスの3ランでボストンがサヨナラ勝ちしたそうです。今日のマニーはいつもと違って鋭い顔つきでしたが、それにしてもサヨナラ・ホームランとは・・・さすがです。ボストンあと1勝でリーグ・チャンピオンシップ進出です。今年のボストンはいくかもしれません!

今シーズンの松坂。ベネズエラ人投手エスコバー

 で、松坂と投げ合っていた、今シーズン18勝もしたエスコバーというピッチャーは野茂の参加が決まったベネズエラの選手でした。これがまたすごいピッチャーです。日本にはいないですね。まさに2階から投げ下ろす感じ。しかもほとんど低めにコントロールされてる。球速は150キロ以上。これは簡単に打てる投手ではないですね。相手もこういうピッチャーなんだから、いかに松坂でも勝つのはそう楽なわけはない。今シーズン15勝は立派なもんです。何より中4日のローテーションを−−今日解説してた長谷川の言を借りるなら−−ステップすることなくシーズンを投げぬいたことが立派だと思います。しかも私の記憶では責任投球回数の5回を終えることなくマウンドを譲ったのは1回だけではないでしょうか?(間違っているかもしれませんが、後何回もないと思います)
 結果、200イニング以上投げ201奪三振(AL6位)。ルーキーとしてはこれ以上望めない成績だと思います。