ソフトボール 金メダルおめでとう! 日本対アメリカ(3-1) さらに、なでしこ4位、愛ちゃんベスト16。

 いやあ、やってくれました。とりあえず最後となるこの大会でとうとう悲願の金メダル。3大会連続の金メダル、今大会もここまで無敗の王者を堂々と破っての金メダル。感動しましたね。
 金メダルが取れたのは、何といっても上野という素晴らしい投手がいたからですが、上野一人頑張っても勝てないわけで、こんな当たり前のことをわざわざ書いてる自分が馬鹿みたいですが、ベンチに入れなった選手も含めて日本チームみんなの執念というか熱い想いがギュッと凝縮されて1つ1つのプレーとなり、運も手伝って、最高のギフトが届いた−−そんな感じです。
 解説の宇津木前代表監督の「やったあー!」の叫び、涙、それにも感動しました!おめでとうございました。

なでしこもよく頑張りました。3位決定戦 日本対ドイツ(0-2)

 ソフトと並行して見ていたので、とぎれとぎれになってしまいましたが、終盤までは全体的にチャンスは多かったし、これまで通りの日本らしいパス回しのいいサッカーだったんじゃないでしょうか。ただただ決め手に欠ける。1点が遠い。
 一方ドイツは、昨年のワールドカップのチャンピオンとはいいながら、たとえばアメリカなどと比べるとスピードも強さも、恐れるに足らず、という印象でした。しかし世界チャンピオンは伊達ではないというところを得点シーンで見せました。2点とも15番のバイラマイという選手でしたが、1点目を取る前に日本選手をつつくような小競り合いがり「なんだあ、このやろう(すいません、汚い言葉で)」と思ってた矢先の先制弾だったのでした。これが本当にゴール前、こぼれ球を角度の全くないところから突き刺さるようなシュート。2点目もゴール前でディフェンダーをうまくかわして冷静にGK福本の手の先を−−隙間のほとんどないところを−−強くて正確なキックでゴールしました。恐れ入りました。
 オリンピックにおける3位と4位の差ほど大きなものはスポーツの世界にはないでしょう。なんとかメダルをかけてほしかったなあ。この試合では先制されてから特に攻撃に移る際の狙いを持っていないようなロングボールがなんだか残念でしたね。スピードや強さで劣る日本はとにかく考え丁寧なプレーを繰り返す中でしかチャンスは見いだせないと思いました。世界のトップまであともう少しという気もしましたが、たぶんこの「もう少し」を埋めるのは大変なことだとも思えたオリンピックでした。みんなよくやりました。

そしてもうひとつ。卓球の愛ちゃんは本当に楽しそうにプレーしてましたね。彼女もよく頑張ったと思います。シングルス4回戦 福原愛張怡寧(中国)(1-4)

 世界ランク1位、アテネ金メダルという実績・実力とも間違いなく世界No.1の張怡寧相手に1ゲームを取りました。素晴らしかったと思います。現時点では残念ながら実力的にはまだはっきりとした差があるにちがいありませんが、もしこのまま愛ちゃんが卓球を続けていくならチャンスがあるかもしれないと思わせるゲームでした。
 当たり前ですが1ゲームを取れなければ、勝つチャンスはない。逆に1ゲームでもとれるくらいの力の差なら、2ゲーム取れる可能性も0ではないし、2ゲーム取れるなら試合に勝てるチャンスもあるわけです。
 それにしても今日の愛ちゃんは楽しそうでした。そりゃそうです、本人も言っていたとおり、何のプレッシャーもない試合です。そこで1ゲームを取り、負けてばかりじゃないというシーンを作り出したのだから、これほど痛快なこともありません。ロンドンでメダルを期待したいですね。お疲れ様でした。