岡田監督を支持します。

ワールドカップ アジア最終予選。本日ホーム横浜で対オーストラリア戦。

 今朝のスポーツ各紙がこの試合に負けたら「岡田監督辞任」という見出しを掲げたと某TV番組でやっていた。岡田監督が辞めるようなことになったらいったい誰が困るのか? 岡田監督の後任として適当な人物はいるのか? だいたい岡田さんが監督になった経緯から考えて、それが名誉なことであるのはもちろんにせよ、むしろ助けられたのは日本のサッカー界であったはずだ。
 この試合で負けて辞めろと言われても、岡田さんは別に困りはしないだろう(悔しいのはもちろんです)。つまり今の日本のサッカー界を見回して、岡田監督が辞任するようなことになったら困るのは、日本サッカー界自身なのであり、サポーターなのであり、風呂敷を最大限広げるなら日本国民なのである。

先日のAマッチでフィンランドを率いていたバクスター監督のインタビューを新聞で読んだ。

 彼は岡田監督の「ワールドカップ ベスト4」という目標を「正しい目標設定」としながらも、「どうやってそれを成し遂げるのか」という説明が十分なされておらず、サポーターや国民の間に理解が十分浸透していないのではないか、ということを懸念していた。
 それはつまり、スタジアムの雰囲気−−たとえば客があんまり入ってなかったり応援も盛り上がりに欠けていたり−−から如実に感じとったことなのだと思われる。
 どうしたらワールドカップに出られるか(あるいはワールドカップが招致できるか)−−そういうことを熱く語っていた昔に、日本国民全体を巻き込んでサポーターを増やし、サッカーへの理解を深め、文化としてきちんと市民の間に浸透させなければそういうことは不可能だ、とよく言っていた。
 バクスターの言っていることはそれと同じことだ。
 私も岡田さんの目標や考え方にまったく賛同するけれども、欲を言えば、その中身はなんなのか、どうやってそれを手のうちに引き寄せるつもりなのか、もう少し教えてもらえたらうれしいとは思う。どこかで話されているのかもしれないが。

今日の試合に負けたらアウトというわけではない。

 今日の試合はもちろん大事な一戦であることに異論はない。ただ、今日負けたら終わりというわけでもない。マスコミは不安ばかり煽りすぎる。
 ホームで万が一オーストラリアに負けたとすると、まずいのは仮に3位のバーレーンが勝利して勝ち点3を上乗せすると勝ち点7で並ぶから、というような説明を某TV番組でしていたが、そんなことは全く関係ない。
 まずいのは、ホームでさえ負けるようだと、次のアウェイで勝つ可能性がより少ないから、オーストラリアの1位ぬけがほぼ確定してしまうからだ。
 しかしワールドカップに出るには2位になればいいのである。つまりオーストラリアに仮に2敗しても、3位以下のチームに5分以上の結果を残せば問題ない。下位チームとて必死だから、残りの枠が1では、先般のバーレーン戦のようにセットプレーから1点取られて1-0というようなこともあり得ないわけではない(バクスターはこの点についてドイツと比較して日本の弱点−−テクニックは優れているがそれが勝負に結びつかない、勝ち方がわかっていないと苦言を呈してもいた)。ただ、それでもなおこの組で2位になる可能性が圧倒的に高いのが日本であることはこれまでの戦い方や実績から見て間違いない。
 以上の理由で、私は、この試合の結果にかかわらず、サッカー協会は岡田監督の全面的なサポートを明確に宣言すべきだと考える。「木を見て森を見ず」−−そういうことではワールドカップで結果を残すようなことは到底できないと思う。

 只今7時5分前です。ブログ書いてる場合じゃない。そろそろ応援の準備をしなきゃ。みんなで応援しましょう! ところで、高原はどうしちゃったんだろう? ワールドカップのために誰よりもそのために自らのサッカー人生を歩んできた高原なのに。どこからどう見ても万全なら日本No.1のストライカーに間違いないはずだ。あのオシムがそのことを誰よりも認めていた。早く戻ってきてくれえ!