関シティマラソンに参加しました。

Uu-rakuen2009-03-17

3月15日、日曜日、晴れ。

 刃物の町 関市で行われた「関シティマラソン」ハーフの部に出場しました。2回目のハーフで気合は入っていたんですが、左足の甲が1週間ほど前から少し痛くて、2月の「犬山ハーフマラソン」の時と比べると思うように走りこむことができず、一抹の不安を残したまま臨みました。
 当日は晴天に恵まれ、暑くもなく寒くもなく絶好のランニング日和となりました。

18km過ぎまでは予定通り。ところが・・・

 今回も1時間45分(イーブンペースでフルマラソンが走れたら3時間30分ペース)を目標に走り始めました。最初の1kmが5分1秒。からだの調子は上々で左足甲の痛みも感じません。前回のレース直前から右足親指の爪下血腫になってしまい(爪が血で黒くなる)、さほど痛みはなかったのですが、走りだしてしばらくして少し痛みを感じ(また破れたかな)ましたが、ほかは思いのほか順調でした。
 1kmごとに距離表示があると聞いていましたが、そのあとは5kmごとの表示しか目に入りませんでした。走路の幅の割には参加選手が多いレースなので表示が見えないこともありうると想定していましたのであわてることはありませんでした。
 5km、10km、15kmとほぼ25分前後のラップタイムを順調に刻みました。
 この大会のコースも陸連の公認コースです。ただ、わずかな違いはありますが、5kmのコースをほぼ2周するということで、2周目は特に面白みに欠けモチベーションは下がらざるを得ません。沿道の応援は数こそ多くはないけれども、出ている人はみな熱心で、観客のみなさんもまたレースを楽しんでおられるのがわかり、思わず声援に手を振る回数が増えてしまいました。介護施設の前も通りましたが、入所者と思しき方たちも大声で声援を送ってくれていました(正直に言うとどなり声で何言っているのか聞き取れなかったんですが、元気をもらいました)。
 15kmを過ぎ、若干色気が出ました。「調子も悪くないし、ここで少し頑張って前回のタイムを更新したい」。そんな思いで少しペースアップしました。この時すでに右ひざの周りが、痛みとまではいかないけれども硬直してきた感じはしていたのでしたが。

レース中に立ち止まる、という初の経験。

 18km過ぎくらいだと思いますが、急激に右膝が痛みを増し、ついに走ることが不可能なほどになってしまいました。やむなく、道端にそれ、屈伸と、ひざの回転を何度かし、再びゆっくり走り始めると、思いのほか痛みが和らいだ気がしました。しかし、200mほども行くと痛みがぶり返しました。
 都合3度このように立ち止まり、次々と後から来るランナーに抜かれ、この時点で「まずはとにかく完走。できたら2時間は切りたい」という目標に変更せざるを得ませんでした。歩くことも考えましたが、体が走ろうとしてたので、歩くより遅くても、立ち止まることがあってもとにかく走ってゴールしたい、そんなことを考えました。
 残りの距離がもう2,3kmもあったらおそらく完走を諦めていたと思います。ギリギリでした。なんとかゴールにたどり着きました。ゴール手前、気づいたときの計時はすでに「1:50:12」。「あー、どうせなら1時間50分切りたかったなあ」と、さっきまでの控えめな目標をついぞ忘れて激しく落胆したのでした。現実にはあれ以上1秒足りと速くゴールすることはできなかった、それは確かなことです。
 この大会は写真付きの記録証がいただけるそうですが、私の顔は膝の痛みのためにゆがんでいたばかりでなく「落胆」に打ちのめされていたに違いなく、記録の低調さと合わせて、全然ほしい気持ちになれません。
 靴のチップをはずし、参加者にふるまわれたあんパンとポカリスエットを手に、膝の痛みをこらえて必死の思いで芝生の上に移動しました。1年以上前に右ひざ痛で全く歩けないほどの状態になり医者通いをし、一旦は走るのをあきらめた経験があったのですが、再開してからは、十分用心をしながら、慎重に距離を伸ばしてきたせいもあり、ひざ用のサポーターももう使ってなかったので、本当に予想外でした。いずれフルマラソンを走るにはまだまだ筋力が足りないことを痛感させられました。

駐車場、更衣室、トイレに関しては快適極まりない大会でした。

 遠方から公共機関でアクセスする方には、極めて不便なようですが、近隣から車で来る参加者にとっては快適でストレスの少ない環境が整っています。参加賞は大会名の入った銀を練りこんだ抗菌タオルと言う変わったものでした(Tシャツがいいと言う方もいるとは思いますが)。
 運営上は、交通規制が完全シャットアウトではないため車の通行を気にしなくてはならない場面が何度もあったことが、ランナーにとってはストレスです。
 給水も5kmごとと言いながらそれぞれ5kmの表示から思いのほか先にあり「給水だあ」と思ってから間があるので心理的にきつい。水、スポンジ、スポーツドリンクが提供されるという情報を見たと記憶していたのですが紙コップの水だけでした。また繰り返しになりますが、同じコースを2周というのは運営費や人の手配、交通行政上の負担などとのバランスということになるのでしょうが、大会への評価は下がらざるを得ません。
 以上、この大会に限らず言い出せばあれや言いたくなるのは人の常ですが、参加フィーが2500円と極めて良心的であり、大会の雰囲気の良さなども鑑みれば、いわゆるコストパフォーマンスは高いと思います。80点くらいの評価をしてもいい大会だと思います。
 開会式の市長や市議会議長の話が短くて元気だったのも好感をもちました(なければもっといいですがそうもいかないんでしょうね)。来年もチャンスがあればまた参加したいと思っています。
 最後になりますが、運営に携わっていただいた皆さん、ボランティア(だと思いますが)の町のおばちゃんたち、応援してくれた沿道の市民の皆さん、どうもありがとうございました。