2009ウィンブルドン 男子4強が出そろいました。

アンディ・マレー

 マレーの試合を1セットだけですが割とちゃんと見ました。相手はスペインの元世界ランク1位ホアン・カルロス・フェレーロ。今回はワイルドカードでの出場でベスト8まで勝ち上がりました。
 相手にとって不足はないところでしたが、今のマレーは確かに相当強いですね。190cmの長身から繰り出すサーブ、フォアのショットはかなり強力です。ソダーリングに似てるかもしれません。
 しかしソダーリングより背が7cm低いせいか、動きはもう少し滑らかでかつショットが多彩です。バックハンドはスライス中心の両手打ち。このへんがフェデラーに比べて見劣りします。ネットに詰めるシーンもあまりなかったですね。
 まあ、でも22歳の伸び盛りで、かつ母国開催のウィンブルドンエリザベス女王も応援してるとか。フェレーロはいい試合をしてましたが、結果は3-0のストレートでマレーが勝ったようです。少々勢いに差があった気がします。

スロースターターではフェデラーには勝てない

 スロースターターという指摘があるようで、この試合でも序盤いろいろなショットを試して効果のほどを確認してるんじゃないかという解説でした。
 しかし、マレーが優勝するにはどうしてもフェデラーに勝たなくてはなりません。フェデラーに対してそういう作戦では一気にやられてしまうでしょう。
 マレーも受けが上手な選手で、ストローク戦に持ち込み、粘り強く戦うというのがもともと身上のようです。つまり強烈なサーブでエースを取るか。粘り強くストロークを続け、チャンスを見て一発強力なフォアのショットを決めるか。これがマレーの武器。
 「粘り強く戦う」というところはあのナダルも同じですが、違うところがあります。
 ナダルは最初から目いっぱいで、最後までフルスロットルで戦い抜いてしまうタフさがあって初めて、わずかにフェデラーを上回り勝利できるのだと思います。
 相手がフェデラーならマレーもいきなりフルスロットルなのかもしれませんが、見た感じちょっと神経質そうな気がします。考えるタイプかもしれませんね。
 考えることはもちろん重要だけれども、フェデラーとの試合ではゆっくり考えている時間はないでしょう。

ベスト4

 ロディックとヒューイットという、このところ影が薄いけれども元実力者同士の対戦は面白そうでしたが見ることができませんでした。案の定、フルセットの熱戦だったようですね。残念ではありますが、二人とも大好きな選手というわけではないので、よしとしましょう。
 それにしてもヒューイットはデル・ポトロによく勝ちましたね。名のある選手が活躍すると大会は盛り上がります。
 ジョコヴィッチがハースに1-3で敗れたのが唯一の波乱でしょうか。
 セミファイナルの組み合わせは、

 ロディックの調子がよくわかりませんが、順当にいけばまずフェデラー対マレーと言うイギリスファン垂涎のカードとなるのは間違いありません。

ウィンブルドン 公式サイト
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