俊輔、リーガ・デビュー! エスパニョール対ビルバオ(0-1)

連係不足

 結果は残念ながら負けてしまいましたが、熱狂的なビルバオのホームゲーム。結果はやむを得ないところです。なにはともあれ俊輔は90分ピッチを走り続けました。無事に。まずそれが何より。
 WOWOW解説の城が言ってましたが、エスパニョールはまだまだ連係がうまくいってません。まるで悪い時の日本代表の試合を見るようでした。大したきついプレッシャーでもないのに、すぐにバックパスしてしまう。なかなか前線にボールを運べず、結局我慢できずロングボールを蹴り込む。そういうプレーが多かったように思います。

チャンスは俊輔からのボールのみ

 チャンスといえば、決定的なシーンを作り出すのは、そういう展開の中でも、俊輔のキラーパスだけみたいな感じでした。タイミング、正確なボールコントロール、状況把握能力、これはリーガでも通用してあまりあることを知らしめました。
 エスパニョールはテクニックに優れた選手が多いと思いますが、その分力強さに欠ける気がします。悪く言えばこじんまりまとまってしまうような。

ビルバオの16歳ムニアインに注目

 この日ビルバオでデビューを果たした27番イケル・ムニアインは16才。これが、ちょっとデビューのころのルーニーを思わせるような、激しく挑みかかるようなプレーを見せ、この1試合ですっかり地元ファンの気持ちをわしづかみにしました。
 唯一の得点を取ったガイスカ・トケーロの身体の強さ、強引で一直線なプレーも鮮やかなものでした。
 エスパニョールにもこういうFWがほしいですね。、こういうプレーヤーが1人2人いないと、なんか元気がない気がしてしまいます。
 10年連続だかでシーズンのチーム得点が50点いかないというような数字も放送の中で紹介されてました。そんなのも一時の日本代表みたいです。
 ただ26歳で心筋梗塞のため急死したキャプテンのハケレの後を継いだダビド・ガルシアはなかなかのキャプテンシーを発揮していたし、右からのコーナーを蹴るMFルイス・ガルシアもうまい。守備もキーパーのカメニを中心に、押し込まれるシーンが多かったけれども粘り強く頑張ってはいました。やはりハルケが突然抜けた穴は大きいんでしょう。

次の相手は銀河系レアル・マドリー

 次節はいよいよレアル・マドリー戦。次こそ、俊輔のリーガ初ゴールを見たいもんです。
 この日最初のフリーキックは注目しましたが、俊輔が蹴りました。角度的にはルイス・ガルシアでも行けたと思いますが、どうやら俊輔が優先してフリーキックを蹴ることになったんじゃないでしょうか。あるいはこの日の俊輔のボールを置く動きがそのアピールだったのかもしれません。2本蹴ったコーナーも直接GKに取られましたが、正確にコントロールされたいいボールでした。ゴールを奪う日は近いと思います。

ゴールに向かったプレーを期待します。

 まだ始まったばかりということもあり焦る必要もないわけですが、この日もセルティック時代に比べて自分で行くというより、周りを使うプレーを意識していたと思います。
 日本代表でも同じような立ち位置に立っている気がしますが、私としてはセルティックでプレーしている中村俊輔がベストだと思います。もっとゴールにも向かってほしいし、もっとシュートを放ってほしい、そう思います。