初秋の新規川にカワセミが飛翔
鯉とクマノミ
夏が終わり、近所の有志の方が植えられたとおぼしきコスモスもそろそろ終わろうとしている。
カモたちの数が日に日に増えてきて、逆にヌートリアの姿をはめっきり見ることがなくなった。
大型台風18号が日本列島を縦断して数日がたった。空の青さ同様、そういうあとの川は、水量が元に戻れば透明度が増し、大きなゴミ−−新規川には残念ながらゴミの投棄が後を絶たない−−も一掃されてキレイになる。
だからということなのか、先週は鯉の姿がやけに目立った。どの鯉もでっぷりと太っている。
密生してゆらめく藻の中を、上を滑るように、遊ぶように泳ぐ姿は、イソギンチャクの触手を毛の長いカーペットのように楽しんでいるように見えるクマノミを思い出させた。
ヌシ
今朝4日ぶりに新規川沿いのコースを走った−−というより歩いた。スタート近くの学校前ではわたしたちが「ヌシ」と呼んでいるハイイロサギが落ち着かなそうにしていた。
何度も書いているが、以前は決まった高い建物の上から川全体を睥睨していて、その姿はまさにこの川の「主」然としていた。
でもその建物が外階段を取っ払ってしまって以来(ハイイロサギはもちろん階段を上るわけではないのだが)、空を飛ぶ姿を除けば、川の中でしか見なくなった。
「ヌシ」という呼び名にふさわしくなく、どの鳥よりも臆病で、常に周囲の変化に五感を働かせていて、私のわずかな動きに合わせて、いつでも対応できるように細かく身体を動かしているのがわかる。