野茂引退。とうとうこの日がやってきちゃいましたか。まずはお疲れ様でした。

 いやあ、びっくりしました。もちろん昨今の厳しい状況からみて、ある程度は覚悟してたわけですけど。どこかに、何かしらのチャンスがまだまだあるのじゃないかと一縷の望みを捨てていなかったんですが。
 今のところ新聞のコメントくらいしか本人の言葉を聞いていないし、公式HPにも、
「現役引退 2008年7月17日 現役を引退すること表明いたしました。」
 とあるだけです。いつも言葉少なな野茂らしいけど、今回はぜひもう少し話を聞きたいとは思います。できれば普通のニュース番組などは断って、「とんねるずのみなさんのおかげでした」あたりで、リラックスしながらじっくり話を聞けたらうれしいと思います。
 いつだってそうだったけど、野球人生のマウンドだって野茂はまだまだ降りたくないんだろうと思います。本当に残念だなあ。でも、いつかは降りなくちゃならないのが人生なんですね。とにかくまずはお疲れ様でした。そして95年以来個人的にはどれだけ元気づけられたかしれず、感謝の気持ちでいっぱいです。私にとって最大のヒーローでした。この気持ちが私の中で消えてなくなることはないでしょう。ありがとうございました。

松坂の野茂への気持ち

 今年(2008年)4月12日、3年ぶりに野茂がメジャーのマウンドに復帰した際、コメントを求められた松坂大輔の言葉には感激しました。
「戻ってくる時間がかかったと思いますが、メジャーで投げることは当然だと思っていたので、お祝いのコメントを言うのは失礼にあたる」
 ルーキーイヤーからレッドソックスのロースターを守り続けた松坂のような選手にとっても、野茂は偉大なのだなあ、と思ったら、その松坂の気持ちを思って(不覚にも)涙が出そうになったのでした。今回松坂のコメントはまだ見聞きしてませんが、きっと同じ先発完投にこだわる負けず嫌いとして熱い言葉が聞けるんじゃないでしょうか。

野茂は日本に帰ってくるのか

 ダルビッシュのコメントではないですが(ダルは野茂にフォークの握りをおそわったそうですね)、引退を撤回してくれる(当然撤回できる肉体的・精神的目処がつかなければならないわけです)ようなことになれば、いつまででも、どんなに打たれても応援し続けるつもりですが、今回は本人のコメントに悲痛感が漂っていて厳しいかもしれない気がしています。
 野茂は一体これからどうするんだろう? そして、まったく余計なお世話ですが、ファンとしてはどうしてくれたらうれしいだろう? というようなことを考えます。
 私個人としては、「日本球界で投げる」という選択肢は、仮に選択可能な状況でも選ばないと思います。今年一時某球団と合意直前までいったというような報道もあったやに記憶していますが、それは野茂の意思ではないと思っていました。万が一本当だったとしても、それはあくまでメジャーに再復帰するための手段というようなことだと思います。メキシコやベネズエラのリーグに行くのと同じです。ただ日本ということになると事情が複雑になりますからやめたのかもしれません。
 自ら決断したとはいえ、現役にこだわり続けてきた野茂のことなので、引退しなくてはならないという事実を受け入れるのに時間がかかることでしょう。私としては、いったん帰国して休息と気持ちの整理をし、ぜひ再び渡米してコーチ、ゆくゆくは監督を目指して頑張ってくれるようなことになれば一番うれしいですね。