Books

「僕はいかにして指揮者になったのか」佐渡裕著 〜佐渡裕は、まあとにかく身体も行動も音楽も規格外の男である。

身長187cm、体重80数kgの巨漢はプロレスラーかラグビー選手と見紛うほど。とにかく「棒が振りたい。指揮がしたい」、それだけの思いで、20代にはバイトをしながらママさんコーラスから学生オケまで指揮していたという。本当の話?と疑いたくなるようなエピソ…

平出隆著「ウィリアム・ブレイクのバット」

山崎ナオコーラの「人のセックスを笑うな」について、「タイトルを見ただけで、もう賞(文藝賞)はこの人に決まりだと思った」という趣旨のことをどこかで高橋源一郎が言っていた。この本のタイトル「ウィリアム・ブレイクのバット」を目にしたときの「これは…

いびがわマラソン20回特別企画「金哲彦コーチのランニングミーティング ハーフ教室」に参加しました。

今年は11月11日に行われる「いびがわマラソン」。TVのマラソン解説でもおなじみの金哲彦さんによる「いびがわマラソンのハーフを完走するためのアドバイス」である「金哲彦コーチのランニングミーティング ハーフ教室」に参加させていただきました。 私はラ…

灰谷健次郎さんのご冥福をお祈りします。

本日11月23日早朝食道がんのため72歳で亡くなられたとのニュースを見て、驚きました。「兎の眼」「太陽の子」などを書かれた、いわずと知れた児童文学作家です。 高校生、いや大学生の頃だったか、あるいはもう少し後だったか−−今はもうよく覚えていないので…

明日を信じてチャレンジする勇気−−オシム・ジャパン、上原ひろみ、羽生善治。

アジアカップ予選ラウンド 日本対サウジアラビア(0-1) サウジアラビアとのアウェイ・ゲームを録画して見ました。後半は前半に比べるとスペースをうまく使えるようになり、パスもつながり、悪くなかったと思いますが、結局全体として観るべきところの少ない試…

「すばる」2006/9号。吉田秀和さんのエッセイはちょっと良かったです。

とてもひさしぶりに文芸誌「すばる」を買いました。 購入した理由は、 1 「海亀に乗った闘牛師」(青野聰)という小説の題名に惹かれたこと。 しかもこの小説が700枚一挙に掲載であること。 2 巻頭に吉田秀和さんのエッセイがあること。 今や吉田さんの新…

「ゲド戦記1 影との戦い」読みました

謙虚を尊しとする姿勢 ファンタジーとしては誠実かつ真摯に書かれた物語だという印象です。「魔法使い」という人々が存在し、超人的な力を発揮するわけですが、それでも何でもできるというわけではない。ハヤブサに変身しても、長時間そのままでいると元に戻…

玄田有史著「14歳からの仕事道」を読んで

これまで玄田さんの発言を読んできたものにとって、この本の中に新しい発見はそれほど多くないし、「14歳の」とあるにしては多くの14歳にとって、理解するのはなかなか難しい内容だと思う。漢字にルビが振ってある以外、中学生一般向けの内容とは言いがたい…